本日、わたしくいのうえあいこ(@aicoinoue) は、
6年10か月勤めた仕事を辞め、晴れてただの人間になりました。
公務員だったわたしのお話をします。
大学卒業後、公務員試験を受けてみたら受かった、ラッキー入庁で政令市へ
約7年間、お世話になったのは地方公共団体です。
はじめのきっかけは、「まちづくりしてるところを見て、勉強してみたいな~」という気持ちからです。
大学卒業後、大学院にもいかず、フラフラしていたわたし。
とりあえず受けてみた市役所に合格し、入庁しました。(なので、公務員試験受験の相談には全くのれません)
始めに配属されたのは、区役所の建築課。
わたしは建築職だったので、これは順当なのですが、まちづくりできないの?!とわりとショックを受けたのを覚えています。
(その後、採用担当だった当時の上司に話を聞くと、わたしはギリギリのラインで採用してもらったみたいです笑)
2年間、初めの部署で社会人としての基礎の基礎を教えてもらいつつ、
配属された部署の周りの方々に恵まれ、楽しい役所生活がスタートしました。
ただ、入庁する際、自分の中で、まちづくりにかかわる仕事を見たら独立する、最低3年勤めれば十分だろう。すぐ辞めよう。と考えていました。
念願のまちづくり関係部署
入庁3年目、初めの部署でよくしていただいた上司にどうしてもまちづくりがしたいです、と言い、
まちづくりにかかわる部署に異動になりました。
念願の部署ではありましたが、この部署は自分が思っていたよりもとっても責任感の必要な部署でした。
まず、まちづくりを共にする市民の方々は平日夜もしくは土日しか時間が取れない方が多いので、必然的に残業時間が爆上がりしました。
仕事内容はぶっちぎりで充実しており、
自分で生み出す仕事も多く、
とても楽しくて、やりがいがあったのですが、
なにしろ仕事の量が多く、自分の思うほどひとつひとつの仕事に向き合えないことがストレスだったように思います。
ただ、この部署は結果として3年間在籍したのですが、
この間に出会うさまざまな「まちづくりびと」が
とてもキラキラしていて、
・お金にならなくても自分の信じることを貫いている人、
・地域をよくしたい、という夢に向かってがむしゃらな人、
・老い先短いように見えるのに、人生まだまだこれから、と意欲ばんばんにやりたいことをやる人、
など、
本当に自分の想いのとおり、望むとおりに生きている人に本当にたくさん出会いました。
わたしは、ここで何をしているんだろう、
これから何をするんだろう、
と自然と自分に向き合う時間も多くなった時期でした。
まちづくり関係の仕事の際、ボランティアとして登録した夫と出会う
ちょうどその頃、わたしが担当していたまちづくり関係のイベントのボランティアとして登録した、夫に出会いました。
お互いに考えていることをすぐに共有したわけではないですが、
同じ小説家(伊坂幸太郎)が好きだったり、
東南アジア(夫はカンボジア、わたしはフィリピンやタイ、インドネシアなど)でのボランティア経験があり、東南アジアが好きだったり、
共通点がいくつかあり、付き合い始めた時期でもありました。
夫婦として、二人での生き方を模索
そして、2018年3月9日に入籍したのですが、
その時期から、二人の将来について、かなり本気で考えるようになりました。
ゲストハウスで働く、カンボジアが大好きな夫と
いつか、地域のためになにかしたい、東南アジアで出会ったたくさんの子どもたちのために、なにか愛のあることがしたい、と考えるわたし。
ふたりで出来ることがあるのではないか。
それが、いつ来るかわからない「いつか」ではなく、
「近い将来」でもいいのではないか。と。
ちょうどそのころ、わたしが体調を崩し、仕事を長期で休むこととなりました。
はっきりした原因も分からず、ただ療養するだけの時間が過ぎていく中で、
今、この仕事を続けることを考えると、「休む」という負の時間、なにも生産しない時間が増えていくばかりなのがわたしにとっては苦痛でした。
ただの足手まといのように感じるほかなかったからです。
それなら、と。
それなら、いつかできたら、と個人的に考えていたまちづくりの事業のために、いま、退職する、という選択もありなのではないか。
この職業にたいした思い入れもなく、
このままずっとこの職場で足手まといのように感じるのならば、
もともとまちづくりの勉強をさせてもらったら辞めるつもりだったのだから、
夫婦の生活を考えて「安定」を理由に続けるのなら、
夫婦のこれからを考えて「夢」を理由に独立することもアリなのではないか、と感じました。
決断は前向きに
辞めない理由はたくさんありました。
・公務員を続けることの生活の安定
・子供をもうけた際の産休や育休制度の充実
・夫の仕事が不安定であること
・家賃の充当もなくなるから、家賃の充当ありきで引っ越した今の家で生きていけるのか?
・親や祖母があんなに喜んでくれた「公務員」という仕事をこんなにたやすく辞めていいのか?
・家族をもつ、という責任があるから、わたしが仕事を続けるべき
・現在のように、病氣で毎日一定時間一定の場所で働けない状態でも、病休扱いとなりいくらかの給料はいただける、といった保証が充実
などなど。
キリがないくらいたくさん、山程、辞めない理由は出てきます。
それに対して、辞める理由は
・夫婦の夢に大手を振ってふたりで挑戦できる
・やりがいを感じない仕事をしなくていい
・病氣で仕事ができない、毎日申し訳ない、と思いながら生きることからの解放
くらいしかありません。
ですが、
辞めたい
という気持ちが日に日に膨らみ、
それと同時に
ふたりで、東南アジアのこどもたちのためになにかしたい。
日本で、ここ、広島で出来ることだとなお良い。
日本に来たものの地域に溶け込めず、孤立し、故郷の家族のためにお金を稼ぐためだけに滞在する東南アジアのこたちのチカラになりたい。
できれば地域の子どもたちのためになることもしたい。
という気持ちが強くなり、
そこから、
ふたりで東南アジアから広島に留学や技能実習で来る子供たちのためのシェアハウスを作りたい。
できれば地域とのつながりを持たせるような集会所、コミュニティスペース、こども食堂、シェアオフィス、そんな機能も併設させたい。
と、考えるようになりました。
その気持ちに蓋が出来ず、
仕事を辞める、そして、ふたりでシェアハウスをする。ということを決めました。
自分の気持ちに、しっかり向き合い、それを認め、大切にできる自分の一番の理解者は自分
そんな中、
もちろん、
たくさんの方から、
・公務員、せっかくなったのだから、もう少し頑張ってみたら?
・シェアハウスが出来るって分かってからでもいいんでは?
・子どもを産んでしばらくしてからでもいいのでは?
・退職後の夢としてとっておいてもいいのでは?
・そんなんで生きていけるの?
と言うお言葉を頂戴しました。
もちろん、わたしのことを心から心配しての言葉でしょうし、
そういう気持ちもよくよく分かります。
ですが、これは私の人生。
私が、わたしの人生を一生懸命に考えて、
どうしても向き合いたい気持ちに出会い、叶える夢を持ちました。
わたしはわたしのことを大切に考えた結果、辞めるという決断をしたので、
その気持ちを大切にしていきたい、そこに揺らぎはありませんでした。
そして、本日、退職の日
いろいろな手続きや
多くの方からの有難いお引止め、
そして夢への応援を頂きつつ、
本日、地方公務員を退職させていただきました。
7年間、お世話になった、というのが、
長いのか、短いのかよく分かりませんが、小学校の6年間より長いことを思うと、
多くの時間をここで過ごし、たくさんの価値観と出会わせてもらったなーと有難い気持ちでいっぱいです。
これから先もお付き合いしたい!!!と思う友人や知人にも出会わせてもらい、
本当にわたしの多くを形成してもらいました。
これからのこと
実は、シェアハウスを明日からすぐ始めるわけではないので、これから準備にはいるわけですが、
まずは、行けていなった新婚旅行に行ってきます。
なんだそれーと思うかとは思いますが、
わたしたちのなかでは、これもシェアハウスの準備のひとつ。
2月19日~3月2日はカンボジアのプノンペン、シアヌークビル、ロン島、バッタンバン、シェムリアップ
3月3日~3月9日はフィリピンのマニラ、ボラカイ島
3月10日~12日は台湾の高雄、台南
に行ってきます。
そこで、たくさんの方にご紹介いただいたご縁のある方々とお会いし、
今後のビジョンをより明確にしてきたいと思います!!!
https://twitter.com/aicoinoue/status/1087936887476633602
ふたりの旅行にからめて
せっかく三週間もハネムーンに行くのだから、
なにか投稿を見てくださっている方々、みんなで楽しんでもらえるような面白いことができないか、企画中です。
近日中にお知らせしますので、ぜひ楽しみにしていてほしいです(*^^*)
また、道中のことはブログにも書いていこうと思うので、ぜひ見てもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします。