こんにちは。あいこ(@aicoinoue)です。
最近、大切にしていることがあります。
それは、
・「向き合う」こと
・「受信する」こと
です。
この二つをますます大切にしたいなって思うふたつのイベントに行って感じたことをお話しします。
THINK 98|東京R不動産 ディレクター 林厚見さんの考えていることを聞いて
これから広島の街がどのようになってほしいか、自分の住んでいる街がどのようになってほしいか、未来希望図はありますか?
個人の不動産からまちづくり、そして地域再生を手掛ける
SPEAC共同代表/東京R不動産ディレクター林 厚見 (Atsumi Hayashi)さんがゲストにいらっしゃった
THINKイベントに参加してきました。
谷尻誠さんの合いの手や補足もとても面白く、あっという間の2時間ちょいでした!
https://www.facebook.com/events/2112665168996513/
始めはコンプレックスと人生のテーマについて
建築家でもないし、不動産やとも違う気がするし、イベンターでもなければ、コンサルタントでもないし、
なんなんだろ、でも面白いことやってるなーと思っていた林さん。
実際にお話しをうかがう中で、まず耳に残ったのが
ー「建築」をあきらめないために、「建築家」をあきらめたー
という言葉です。
わたしも、学生時代に、設計デザインを学ぶところで、
「造形」はわたしにはできない。
ストーリーを作る人になるには「まち」とのつながりを知らずに出来ない、と想い、「建築家」は諦めました。
そんな自分にどこかずっとコンプレックスがあるのですが、
林さんの言葉がすとん、と落ちて、あ、わたしまだ「建築」をあきらめたわけじゃない!
と、すごく励みになりました。
久々に #THINK に東京R不動産の林さんのお話しを聴きに。
「建築をあきらめないために、建築家をあきらめた」というワードが個人的にはグッときた。
自分の中に一つ大きな軸があって、あとはわりかし自由に自分で仕事を創造していくのって覚悟がいるけど素敵。
わたしのこれから、考えつつ動くぞーう! pic.twitter.com/5X4cHH6PpZ— いのうえあいこ|*かぞく家 (@aicoinoue) February 8, 2019
建築家ではないから、人生のテーマだけ決めて、仕事はその都度作ろう。と思われたそう。
わたしも今、自分で仕事を作らないと生きていけないんだ、、、と焦っていたところなので、
すげー腹のくくり方だな、ってドキドキしつつ、ウキウキしました。
アイデアがもつ価値
また、お話しを聞きながら、
アイデアは、誰でも常に持っているもの。
その時点では価値はなく、
それに行動が伴って初めて価値がうまれるもの。
という言葉は、グサッ!と刺さって、今も血が流れっぱなしになっています。
もう超、納得というか、
図星というか。
今、やりたいことをめっちゃ大風呂敷広げて始めるぞー!って勝手に興奮しているわたしにとっては、
これからずっと大切にしたいお言葉になりました。
お金は使う場所に投票しているも同じ
また、まちづくりのお話しのなかで、
例えば、地方の国道沿いにたくさんのチェーン店が並び、景観がどんどん似通っているという懸念や
まちづくりをする中で、商店街がどんどん廃れて大手スーパーに人が流れる、という懸念、
まちには個人商店が並んで、お洒落なかわいいカフェも入ってほしいのに出来るのは駐車場やコンビニばかり、という懸念。
でも、その全ては、そこでお金を使うわたしたちが選んでいることなんだよって。
安くて種類も豊富なあのお店で、
CMで広告をして美味しい期間限定品のあるあのお店で、
わたしたちがお金を使っているから、
街にそういうお店が増えるし、
お金を使っていないお店は、つぶれていくんだよって。
自分以外の他人事みたいに話すのはどうなのって。
わたしたちが、政治家を選んで投票していくのと同じように
わたしたちは、お店や商品を選んで、それを作っている会社や人にお金を払って投票しているんだなあって。
それで、ルールや法律が作られていくし、
経済も回っていくんだなあって。
改めてしっかりと考える機会になりました。
ACITON|認定NPO法人 テラ・ルネッサンス 鬼丸昌也さん
ACTION~国際協力に興味のある方へ 次のステップへとつながる一歩~に参加してきました。
1部ではテラ・ルネッサンス鬼丸昌也さんのお話しを聞き
2部では参加者がグループを作り、グループでのワークショップ
3部では実際に国際協力をしている広島の団体との交流会、
4部で打ち上げの飲み会
と盛りだくさんの内容でした。
https://www.facebook.com/events/362166217928229/
出来ないことを目の前に立ち尽くすより、出来ることにフォーカス
鬼丸さんは、まず、このことを自身の経験からお話しくださいました。
国際協力、という大きな課題を目の前にすると
やはり、大きな壁過ぎて途方もない、と感じることは多いと思います。
ただ、そこで立ち止まっても、
目の前に見えている課題に対して、
「自分にできること、
自分だからこそ提供できる価値やサービスはなんだろう?」
と考え続け、
そして出来ることを出来る範囲で継続して行う、
それが、自身の自信につながっていくんだ!と。
体験談と、悩みがあったからこそ伺えるお話しですごく、すとん。ときました。
アウトプットを前提にインプットをする
わたしが今、「受信する」ということに大切にしていこう、と思っているからか、
そういう話が耳に残りました。
受信するとき、
講演を聞くとき、本を読むとき、映画を観るとき、人とお話しするとき、
自分が感動して、
すごくいいお話しだったー!!や
いい経験になったな。や
こんな問題がいまの世界にあったんだ、、、
で終わるのはもったいないですよね。
しかも、後でそのことを誰かに伝えようとしたとき、
意外と自分が思ってる熱量で伝えられなかったりしてびっくりするときもあると思います。
でも、インプットをしている段階で、
アウトプットすることを前提にする、ということを心掛けていると、
やっぱり、ただインプットするだけよりもしっかりと考えながら聞くし、
後で伝えるときのポイントとなりそうなことを自分でまとめてみたりして、
ちゃんと聞きますよね。
これも、確かになあと思いました。
ささやかでも、自分がすべての当事者であるということの自覚
また、鬼丸さんは、現在コンゴでの地域住民の自給食料の確保、また職業訓練による収入向上などの自立支援に携わっておられます。
コンゴという国はアフリカの中でも、
ダイヤモンドやレアメタルなど、豊富な資源があることから、
多くの紛争地域となっています。
日本に住むわたしたちは、
被害者でもなければ、
直接的な加害者でもなく、
どちらかというと支援する立場にいると想いがちです。
ですが、自分たちが使っているスマホやPC、タブレットには多くのレアメタルが使用されていますし、
あなたが愛する恋人に送った指輪には、ダイヤモンドや宝石が埋め込まれています。
日々、ちょっとおやつに、と思って購入したチョコレートにはカカオ豆が使用されています。
メガバンクに自分のお金を預けると、そのお金は地域中小企業に融資されるお金として使われることもあれば、他国の武器製造に融資されることもあるかもしれません。
それらを購入することで、自分も間接的に、加害者に加担していることがあるのです。
にっこり、支援しています!というその手に、紛争の引き金となる資源を使った最新機器を持っていることだってある。
なんていう皮肉なのでしょうか。
目に見えている大きな課題に捕らわれ、
どうしても大きすぎる課題で自分に出来ることはなにもない、と考えることや
海外に行けないけれど、寄付をするお金もそんなにないし、、、と思うこともあります。
でも、自分が今、自分で選んで自分のお金で購入したモノが、
一体どこからきて、何で作られているものなんだろう。
考え、調べることはできます。
そして、ささやかでも、原因を変えれば、未来が変わるかもしれない。
と伝えてくださいました。
ワークショップで隣に座っていた女子中学生の発言
鬼丸さんのお話しを聞いた後、
国際協力をするにあたり、
・ボランティアで途上国に滞在中に、身なりもボロボロの子どもが、「money, money!」という場面に出会ったとき、あなたならどうする?
ということを話し合いました。
これは、途上国に行ったことのある方なら、
何度も出くわしたことのある光景じゃないかと思います。
ストリートチルドレンや物乞い、職業物乞いの人だっています。
こういった人たちに、お金、渡す??という意見交換。
わたし、フィリピンやタイ、インドネシアなどにボランティアで行っていた際に
たくさんの物乞いの子に出会いました。
多くの場合は目も合わせず、いないものかのようにその場を立ち去ります。
正直、恐怖心もありますし、
どうしたらいいのか分からないから目を背けることもありました。
お菓子をあげたことはあります。その場で食べて、と渡しましたが、とても勇気がいりました。
お金を渡したことはありません。
お金を渡しても、その子のお金になることは少なく、多くは周りの大人に巻き上げられると聞いたことがあるからです。
わたしがそんな話をしていると、
隣にいた中学生の女の子が
「わたしなら、友達になれると思う。歳も近いだろうし。
なぜお金が欲しいのかを教えてもらいたいし、
理由がわかれば、お金をあげるかもしれないし、何か食べ物を一緒に食べるかもしれないし、一緒に遊ぶこともできるかもしれない。」
と話してくれました。
その子は、日本でも、ホームレスのオジサンと一緒にジュースを飲もうと言って一緒に飲んだりしている、自称人見知りまったくない、という子で。
「上下関係があるとは思えない。
友達になれば、お金をあげることも、好きだから出来るかもしれない。
その場で自分が上の立場であると思われるのも、思うのも嫌かなー」
という内容のことを言っていて
わたしは内心、なんてすごい子なのー?!?!
とびっくりしました。
わたしは常々、国際協力とか言う言葉があまり好きじゃなく、
お互いにお互いのことが好きだから、
笑顔が見たいから、
支援する、何かしてあげる、ということが一番素敵だな、と思っていたのですが
この子は本当に心からそれが出来る子だろうな、と思ったのです。
支援する国の人間として、
途上国の人間を下に見て、与えるばかりを考えるのではなく、
ひとりの人間として、
大好きなあの人の笑顔がみたい、
与えられるし、与えることが、尊敬し合いながら出来る関係。
そういう関係が一番大事なのだよな、と改めて感じる機会になりました。
自分が受信する覚悟はあるのかい?
わたしは、講演会など、聞きに行くのが大好きです。
お話しを聴けたり、
新しい価値観を知るのが好きだから。
でも、もう31歳。
講演を聴く中で、
この国は以前紛争で大変で~~→「あ、この話、前も聞いたことある」
「途上国に行くと、子どもたちの目がすごくキラキラ輝いているんです!」という話も耳にタコができるくらい聞いてきたので、「うんうん、分かる、分かる」
など、
同じような話を聞くことが少なからず出てきて、
「はいはい、知ってるよ、その話は」
「わかるわー」
「またこの手の話か」
などどいう感情がチラリと顔を出す時があります。
正直、なんて心の汚い人間になってしまったんだろう、とゲッソリするのですが。
でも、全く同じ話だったとしても、
全く同じ本を読んでいたとしても、
自分のその時置かれている状況やコンディションによって、感じることが違うように
似たような話を聞いていても、
必ずどこかで
「へーーー!!そういうこと考える人がいるんだ!!」
「あ、そうか」
と学べる部分があります。
自分より若い子の話からでも学べることはたくさんあります。
そこで、自分サイドで「はいはい、その手の話ね」と受け入れ拒否してしまうことで、
せっかくのチャンスを逃すことになるな、と気づきました。
どんどん受信していこう!!
人生まだまだこれから、
なのに、
自分で自分の可能性を狭めるようなことはしたくないので、
やはり、
「向き合う」ということ
「受信する」ということには重きをおいてやっていきたいな、と思ったのでした。