こんにちは。あいこ(@aicoinoue)です。
カンボジア・バッタンバンにたった一泊だけしに行ったのには、ふたつの目的がありました!
ひとつ目はHOC(Hope of Children)カフェに行くこと。
これはひとつ前の記事で書いています。
https://oriori1019.com/cambodia-hoc
もうひとつが、ノリア孤児院に行き、岩田亮子さんにお話しを伺うこと。
今日は、ノリア孤児院に行き、
そこで活動されている岩田さんやトマト先生、ボランティアのみずきちゃんと話し、
子どもたちと触れ合う中で感じたことを書いてみようと思います。
まずは、HOCカフェで岩田さんと待ち合わせ
HOCカフェで岩田さんと待ち合わせしていたので、カフェでお昼ごはんを食べた後、のんびり珈琲をいただきながら、岩田さんの到着を待ちました。
ノリア孤児院へはHOCカフェからトゥクトゥクで向かいました。
道があまり舗装されていないところもあり、
トゥクトゥクのドライバーによっては場所が分からないため、
乗る前にHOCの場所が分かるかどうかしっかり確認されるのをオススメします。
わたしたちは、事前に連絡を取り、岩田さんと一緒にHOCカフェからトゥクトゥクで行ったので、迷うことなく到着。
ノリア孤児院、孤児院という名前で想像がつきにくいかもしれませんが、
そこで毎日暮らしている子どもたちにとっては自分たちの家です。
普通、誰かの家に行くときって、よっぽどの仲良しじゃない限り、事前に連絡して、約束してから行きますよね??
もし、わたしたちの記事を読んで、ノリア孤児院に訪問してみたいなって思われた方は、ぜひ事前に連絡を取ってから行かれることを強くオススメします。
ノリア孤児院に到着!
ノリア孤児院に入るとまず、その大きさ、広さに驚きました。
敷地内に、建物がいくつかと、
大きな田んぼ、畑があるんです!!
伺うと、孤児院の運営にはたくさんの資金がかかるため、
自分たちで食べるものはなるべく子どもたちと一緒に作っているとのこと。
HOCカフェで頂いたお野菜やフルーツもこちらの畑で採れたものもあったようです!!
すごい!!!
そして畑のむこうに見えてくるのが、たくさんのこどもたちの笑顔~~~!!!
といういうわけではありませんでした。
なぜならこの日は平日!
そう!
こどもたちはもちろん学校です!笑
そこで、わたしたちはまず、ここで子どもたちのお世話をされている
岩田良子さん、
トマト先生、
そしてボランティアのみずきちゃんとお話しをさせてもらいました。
何の目的できたの??という言葉に思い出させてもらった本来の目的
わたしたちと会ってすぐ、
「ノリア孤児院になぜ訪問しようと思ったのか?」
という質問をしてもらいました。
出会ったすぐだったこともあり、ドキッとする質問ではありましたが、
わたしたちの気持ちをしっかりお話ししておきたい!という気持ちがあったので、質問してもらって本当にありがたかったです。
わたしたちは、これからカンボジアを始めとする東南アジアの子どもたちを受け入れる家を作りたい、と考えており、
それに向けて、今回のハネムーンではいろんなことを感じたいと思っていること。
広島の呉で、ノリア孤児院出身の子に会う機会があり、
そこで、直接、ノリア孤児院に行ってみたいと思ったこと。
そして、子どもたちを受け入れたい、という想いと改めて向き合いたいという気持ちがあるということ。
そういうことをお話ししました。
この時、ずっとお会いしたいと思っていた方に会えて、若干舞い上がっていたため、
この質問をしてもらえて、
自分たちがなぜここに来たいと感じたのか、何を得て帰りたいのか、改めて思い出すことができ、
また、自分たちをフラットに受け入れてもらったことが本当にありがたかったです。
「孤児院」という場所のこと
ノリア孤児院には、小学校低学年から、高校生くらいの子までいました。
「孤児院」とは言っても、
「孤児」と聞いてわたしが想像するような、両親ともにおらず、天涯孤独の孤児は今は少なく、
親、もしくは保護者が、貧しさゆえにタイなどへ出稼ぎに行っており、そこへ子どもを連れていけないために預けられている子が大半とのことでした。
そのため、孤児院の中に姉妹がいる子や、
親戚、いとこがいる子もいたり、
お正月などはおうちに帰る子も何人かいるようでした。
この場所では、それぞれがたくましく畑仕事をしたり、
お絵かきをして遊んだり、
学校の宿題をしたりしているようでした。
平和教育と世界のこと
ご存知の方もおられると思いますが、
カンボジアは長く、内戦がありました。
そのため、世界では貧困国とされており、「支援される国」というイメージじゃないかと思います。
(内戦の際のことは、こちらの記事で少し触れています)
また、こちらの孤児院には、岩田さんが日本のテレビで何回か紹介されていることもあり、
多くの方が日々見学・訪問に来られるとのことです。
そのことから、子どもたちの中に、
「自分たちの国は、かわいそうなこと、悪いことが起こった国で、
カンボジアは国全部がこんなに大変でかわいそうなんだ」
と認識している子がいるようです。
わたしたちは、広島の「ピースマインズヒロシマ」という団体の川野さんという方(折り鶴で有名な佐々木貞子さんの同級生の方です)から、
折り鶴再生紙で作ったノートを子どもたちの人数分、預かっていっていました。
そのノートには、広島のこと、原爆のこと、佐々木貞子さんのこと、そして広島の復興のことが日本語と英語で記載されています。
このノートを子どもたちに配ることで、
「いつも支援に来る日本・広島でも、昔はこんなに大変なことがあった
そして、今ではとっても復興し、平和な街になっているよ」
ということを伝えられたら、
世界について考える機会になったら、と言ってくださいました。
わたしたちの夢への叱咤激励もいただきました
岩田さんとは、色々話す中で、一番印象に残っているのは、
わたしたちの夢に対して、
しっかり向き合い、色々なアドバイスをしてくださったこと。
わたしたちが、日本で、カンボジアを始めとする東南アジアの子どもたちを受け入れる家を作りたいということをお話ししました。
まずは留学生や技能実習生など。
ゆくゆくは、日本に来てみたいと思ってくれている子どもも。
せっかく日本に期待とワクワクをもって来てくれる人たち。
そういう人たちが、異国の地でも安心して暮らせる場所。
地域に溶け込むお手伝いをしたり、
不安なとき、大変なときに頼りになれる存在でありたい。
そう思っていることを伝えました。
岩田さんは、
それは簡単なことじゃないよ。
カンボジアから、日本に行くことは、決して簡単なことじゃないし、
子どもを育てるということは、責任を持つということ。
子どもたちには、心があって、病気のとき、不安なとき、母国語で相談できるような人の存在も必要だと思うよ。
と、しっかりわたしたちの考えに向き合ってくださり、
そして応援し、アドバイスをしてくださいました。
いろんな話をしている間、
子どもたちを学校まで迎えに行ったり、
犬にかまれた子どもを病院まで連れて行ったり、
ものすごくバタバタと忙しくされている中で、
子どもたちを迎えに行くから、一緒に行かない?
と誘ってもらい、トゥクトゥクの道中などでしっかりわたしたちの考えを聞いてくれました。
そのことがすごく嬉しく、
これからしっかり頑張っていきたい!!!と鼓舞されました。
子どもたちとの交流
夕方になり、子どもたちが学校から帰ってくる時間。
こどもたちのことを学校まで迎えに行くのは、先に帰ってきているお兄さん、お姉さんの役目。
交通事故への配慮はもちろん、
人さらいなんかもまだまだ無くならないというカンボジア。
学校まで、孤児院のトゥクトゥクで迎えに行くのに同行させてもらいました♪
見知らぬわたしたちが一緒でも、こどもたちは外国からのお客さんに慣れているのか、全然驚きもせず、
チョムリアップスオーとあいさつをすると、
照れながらもあいさつを返してくれて
お膝に座ってくれたりしてめちゃきゅんとしました♡
孤児院に着くと、みんなで集まってご挨拶
こどもたちが全員帰ってきたところで、
わたしたちに向けて
ひとりひとり、自分の名前と歳を日本語で自己紹介してくれました。
なんだか、他にもたくさんしたいことがあるだろうに、自己紹介をみんなにしてもらって申し訳ないなあ、、、という気持ちにもなりましたが、
みんな可愛く上手に日本語で自己紹介してくれるのが可愛かったです。
その後は、大きいお姉さんお兄さんはHOCカフェでの営業のお手伝いがあったりするので、
小さいこどもたちと一緒にお絵かきしたり、折り紙をしたり。
翌日は、朝から訪問
また、次の日はたまたま学校がお休みだったので、朝から孤児院にお邪魔しました♡
わたしたちのことをおばえてくれていて
到着するとすぐに駆け寄ってきてくれたのが嬉しかったなあ、、、
この日は、お昼ごはんも一緒にいただきました。
一緒に食べようよー!という子どもたちに誘われてお昼ごはん。
川魚かな?フライが結構おいしかったです。
食べる前にはみんなお祈りをして、
そして黙って食べる。
自分の使ったお皿は自分で洗う。
歯磨きもする。
ここは小さい子に大きい子が教えてながらやっている感じでした。
こんな感じで、ノリア孤児院への訪問はタイムアップ。
もっとこどもたちと触れ合いたかったし、
たくさんお話しもしてみたかったですが、
それにはクメール語を話せるようにならなきゃ!と感じた訪問でした。
感じたこと・まとめ
孤児院訪問といっても、
こどもたちにとっては、そこで生活している日常に突然訪問者が来るようなもの。
日常にお邪魔している、という感覚を忘れてはいけない、と強く思いました。
それから、
こどもたちが、いつも何かをもらってばかりで感謝疲れする、というのもなんだか難しいな、と感じました。
出来ることはやってあげたい!と感じるし、
やってあげるなら、顔が見える関係をつくりたいとも思うし。。。
自分たちが訪問しに来る日本人などよりも
下の存在だ、と無意識に思わないように接するのはどうすればいいのだろうか。
とかいろいろと考えさせられる訪問でした。
この時だけにとどめず、
どうにか、関わり続ける方法を模索したいと思います。