広島市西区にある、ゲストハウス縁で働いているタメ(@tame_en)です。
2016年8月から約8か月間ほどオーストラリアのメルボルンにワーキングホリデーとして滞在していました。
その間たくさんの経験をしましたが、中でも最も印象に残っていることは、地元小学校で日本語教師アシスタントとして通ったことです。
学校教育の現場に入ることができる
ワーホリ中でやりたいことをいくつか考えていたのですが、そのうちのひとつが「ボランティア活動」をすることでした。
大学時代から何かしらボランティアに携わる機会があり、その度に面白い人との出会いがあり、人のために何かすることも大切ですがそれ以上に自分にとって得られるものが大きいなと感じていました。
そこで、何をしようかと考えたときに思い浮かんだのが、日本語教師アシスタントでした。
カンボジアでその経験があったためぱっと思い浮かんだのがそれで、色々調べているといくつかの日本語教師アシスタントの情報に出会いました。
時間や場所などを見て、一番参加しやすかったのがCaulfield Primary Schoolという地元公立小学校での活動でした。
この小学校の特徴は「英語と日本語のバイリンガル小学校」ということです。
先生には日本人がたくさんいて、授業の一部は完全に日本語で進められます。
ぼくは日本語の授業にしか出ることはなかったので、英語は基本話さない!
でも子どもが英語で話しかけてきたときに、何言ってるか分からなかったときは申し訳なかったけど。笑
子ども達は、完全オージーの子もたくさんいるし、日本人やインド人など様々です。
子どものころから、世界中の様々な人種の人が周りにいる環境で育つのが素晴らしいなと思いました。
具体的な内容
基本的には朝9時から午後3時半までで、ぼくは都合上週2~3日通っていました。
時間ごとに役割が与えられていて、毎回授業に入る訳ではなく、資料をまとめる時間やイベント準備の手伝いをするときもあります。
結局、ぼくは授業に入るのが一番好きでした。
どんな授業に入るのか、何年生のクラスに入るのかはその時に必要だと思われたところに入るのでほんとに状況次第です。
ぼくは、1・2年生のクラスに入ることが多かったです。
授業内容は、大抵日本語リテラシー(日本語の読み書き)かニューメラシー(算数)のどちらかです。
日本語リテラシーの際は、ひらがなを全体で授業をしている中、後ろにひとつ席を用意し、ひとりずつ来てもらい、その子のレベルにあったものを教える、といった具合です。
この学年は、ひらがなを覚える段階の子がほとんどです。
ちなみにクラスは、1・2年、3・4年、5・6年といった形で、2学年が一緒でした。
そして「プレップ」という日本で言う年長さんの学年も小学校内にあり、学習の準備ということですでに小学校に通っています。
何度かプレップにも入りましたが、まあかわいい。笑
騒ぎ具合もなかなかすごかったですよ。笑
ルールもいくつか決められていました。
・子どもに触れてはいけない
・子どもと写真を撮ってはいけない
・余程のことがない限り英語を使わない
・個人情報を口外しない
当たり前のことばかりではあるのですが、こういったことが明確にルール化されています。
現地日本人コミュニティは狭いから、という理由もあります。
ただ、鬼ごっこなどゲームのルール上触らなければならないときにはタッチしてもいいよ、と言ってもらえました。笑
子ども達・学校の特徴
先にお話ししたように、クラス分けが2学年縦割りというところは日本とは違う特徴として挙げられますが、他にも印象に残ったことを挙げてみます。
子どもたちの特徴
・とにかくにぎやか!!!
逆にいうと集中力がない、とも言えるかもしれませんが笑、みんな元気で、ちょっと放っておくとすぐに騒ぎ始めます!
・質問が止まらない
にぎやかにも通ずる部分があるかもしれませんが、日本の子ども達に比べると積極的だと感じました。
ぼくが3・4年生のクラスに初めて入ったときに、自己紹介をする機会がありました。
もちろん全部日本語で話しましたし、子どもも質問はすべて日本語です。
もちろん先生からのアシストもありますが、日本語にもかかわらず果敢に質問するあたり、国民性の違いを感じた場面でした。
オーストラリアの学校の特徴
ここの学校が特別なのかそういう国の特徴なのか分からないところもありますが、日本の学校との違いがいくつもありました。
・授業の進め方
基本的にですが、前半で先生の話を聞いて勉強内容の説明をしてもらいます。
そして後半にその問題をやる、といった進め方です。
先生の話を聞くときは、みんな教室の前に集合してから話を聞きます。
机は班のように、いくつかのグループになっているのがデフォルトで、分からないことがあればお互いに聞きやすい環境になっています。
・科目がいくつかまとめられている
例えば、音楽・美術などは「アート」というひとつの科目になっています。
また、理科・社会などは「英語」のトピックや「総合学習」などで学びます。
1学期では理科、2学期では社会、のように組まれていて、英語の先生が教えているそうです。
また日本以上に読み書き計算が重視されていると、現地の先生がおっしゃっていました。
以上のことから、日本よりもオーストラリアの方が効率重視で教えているのかな、と感じました。
もちろん、どちらが良い悪いということではないのですが、非常に興味深い差でした。
まとめ
ぼくは教育の専門ではないですが、アシスタントとしてでも実際に現地の生活に触れることができたのは本当にいい経験になりました。
オージーの子どもの弁当の中身って、切って詰めただけじゃない?!とかそんなこと、ここでアシスタントしなかったら知ることできなかったですからね。笑
個人的には、小学生時代から色々な国のルーツを持つ友人を持てる環境は素晴らしいと思いました。
今でこそ日本以外をルーツに持つ人が増えていたりインターナショナルスクールのようなものも増えているように聞きます。
国の成り立ちの違いももちろんありますが、世界が身近というか、世界を自然と感じられる環境が素敵だなと感じました。