映画「幸せの経済学」を観て

2019/06/27
 
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為政伸彦
生粋の広島人。2015年に1ヶ月間カンボジアに行き、孤児院や日本語学校で活動。現地での出会いを通して、英語が話せると世界中どこでも行けるんじゃないか?と感じ、その後オーストラリア・メルボルンにワーキングホリデーとして過ごす。語学学校や日本語教師アシスタントなどで8ヶ月間過ごしたあと、2017年6月から地元・横川にオープンした「広島ゲストハウス縁」で日々奮闘中。

広島市西区にある、ゲストハウス縁で働いているタメ(@tame_en)です。

先日知り合いに勧めてもらったドキュメンタリー映画「幸せの経済学」を観たので、内容と、それを観て感じたことを整理してみようと思います。

なぜ観ようと思ったのか

ぼくがカンボジアに興味を持ち、現在目標にしている「日本に来ている外国人が安心して暮らせる場をつくる」というのは、カンボジアと日本の物価がかなり違うことを実感したことがまずひとつ。

カンボジアの例えになりますが、つまり、日本人がカンボジアに行くのとカンボジア人が日本に来るのではその重みが全く違うということです。

(→カンボジアの最低月給:14,600円 参考資料

同時に、急速に発展しているカンボジアでは、国民によっても貧富の差は広がる一方です。

はじめてカンボジアに行ったとき、首都・プノンペンの高層ビルの側にストリートチルドレンが住んでいたのが印象に残っています。

そんな差があるのは何か不思議というかおかしいというか、、、

その「差」を改善するにはどうしたらいいのか、そのヒントがあるかもと思い、この映画を観てみることにしました。

ラダックの暮らし

ヒマラヤの辺境・ラダックという小さな町で起こった話。

決して豪華ではないけど、持続可能な豊かな暮らしがそこにはありました。

「小チベット」とも呼ばれるちいさな町。

そんな外国人立ち入り禁止地域だった辺境で「国際化」という名のもとに道路を作ったり西欧の文化が持ち込まれたりして、彼らの伝統的な生活スタイルが一変、消費文化が入ってきました。

その結果、自然との関わりが切り離され、人とのつながりが希薄化されるとともに、彼らのアイデンティティーや文化がなくなってしまいました。

かつてはなかった貧困が生まれ、幸せだと感じる人も少なくなっていってしまった、というお話です。

グローバリゼーションという言葉の意味

ぼくはこの言葉の意味について深く考えたことはなかったのですが、意味としては「地球規模」で生じるもので、インターナショナルといえば「国家間」ということなのです。

世界を巻き込むのがグローバリゼーションのイメージ

国家間のつながりが、インターナショナル

グローバリゼーション・地球規模というと、世界中がより密につながっていくものだという印象だったのですが、この映画が言っているのは、大企業への規制緩和で本当はそこに入らなくてもいいものが入ってくるということです。

例えばですが、日本で作られた野菜よりも海外で作られた野菜の方が安いですよね?

その結果地元地域の作物が安くなり小規模農民の職がなくなる。

そして都会に出て外国資本の会社で低賃金で働かざるを得なくなる、といった流れがあります。

世界を均一化することは、アイデンティティーの喪失につながり、終いには争いを生む、と説いていました。

ローカリゼーション

「ローカリゼーション」とは、地域化と定義されています。

グローバルの真逆で時代の逆戻りかと思いがちなのですが、実はこちらの方が大切だと。

グローバリゼーションによって切り離されてしまった人と人とのつながり、人と自然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていくことの重要さを説いています。

地産地消で作物を育てて消費していくことが重要ですが、何もグローバルを全否定しているわけではないと感じました。

その地域にとって本当に必要なものだけを取り入れられるような仕組みが大切だということです。

世界中で地産地消が行われると途上国の輸出先がなくなるのでは、という問いに対しても「食糧自給と自立が貧困をなくす道」だとこの映画は教えてくれます。

そしてグローバル経済と国際協力は全然違うともありました。

世界では様々な諸問題がありますが、それらを解決するためには国際協力が必要なのです。

人生の「豊かさ」をどんなものさしではかりますか?

人はみんな幸せを求め、豊かさを求めて生きていると思います。

ではそれはどうやったら手に入れられるのか?

お金を稼いで手に入れられるものではないということは、グローバリゼーションの例により証明されました。

本当の豊かさ、人々が幸せを感じられる世界は、人と人のつながりがあり、自然と調和し、周囲と比較する必要のない、自分を生きることだと考えました。

 

途上国の人に対して「農業が遅れている」と思われるのでは?という問いに対しては、都市化した、グローバル化した先進国で何が起こっているのかを知ってもらう必要があると言っています。

ぼくは、日本に働きに、もしくは留学などで来ている東南アジアの人を中心に、彼らが住める場所を作ります。

そんな彼らにあえてローカリゼーションを存分に取り入れた生活を送っていることを見てもらい、何か感じてもらえれば最高だなと考えています。

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生粋の広島人。2015年に1ヶ月間カンボジアに行き、孤児院や日本語学校で活動。現地での出会いを通して、英語が話せると世界中どこでも行けるんじゃないか?と感じ、その後オーストラリア・メルボルンにワーキングホリデーとして過ごす。語学学校や日本語教師アシスタントなどで8ヶ月間過ごしたあと、2017年6月から地元・横川にオープンした「広島ゲストハウス縁」で日々奮闘中。

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