広島市西区にある、ゲストハウス縁で働いているタメ(@tame_en)です。
社会人になってから、何度か海外に行くことがありました。
現在もゲストハウスという、世界中の人と関われる仕事に就いていますが、そもそも海外に興味を持ったのは、就職直前、2012年2月の大学4年生の春休みに行ったイタリア旅行がきっかけとなりました。
海外ほぼ未経験の男3人旅
大学の同級生で、ともに海外経験はないがサッカーが好き、という共通点を持ったメンバーでした。
全員が国際政治学科という同じ学科に所属。
英語が堪能であったり海外経験が豊富、もしくは興味があったりしてもおかしくはないですが、見事に全員それには当てはまらず。
トランジットのために降り立ったドバイ国際空港。
海外経験があまりない人にとって、トランジットは何気にレベルが高い行為。
よく無事に乗り換えができたなと思います。笑
ドバイで海外の空気を感じながら、7日間のイタリア卒業旅行がスタートです。
最初の都市・ローマで出鼻をくじかれる
浮かれ気分で全員が時差ボケにならないまま、まずは最初の都市・ローマへ到着。
コロッセオの悪徳剣闘士
今から約2000年も前に造られた、ローマを代表する観光地。
詳細についてはこちらをご覧いただくとして、ぼくが伝えたいのは以下の写真についてです。
コロッセオの周りに鎧を纏った3人組の男たちがいました。
はじめ、ぼくたちは彼らから30メートルは離れていたと思います。
それが、ぼくらを見るや否や「ナカター!ナガトモー!!」と言ってきました。
なぜぼくたちのことが日本人だと分かったのかは謎でしたが、無視すればよいものを、友人は威勢良くそれに答えてしまいました。
すると、あっという間に彼らはぼくたちの元まで近づいてきて、なぜかぼくの頭にヘルメット的なものを被せてきました。
当たり前のようにぼくらはステージ?に並べられ、写真撮影するからと、3人ともカメラを要求されました。
ご丁寧に全員の撮影が終わると、一緒に写っていたやつから驚くべき一言が。
「ゴッジューユーロ。ゴッジューユーロ。」
え?
やっぱり、完全にやられとるやつじゃん。
悪い予感が的中し、全員がそこで現実に向き合わなければならなくなりました。
ぼくはその場が怖かったし拒否する勇気がなく、1秒でも早くこの場を去りたい、という思い。
スリに合わないために、海外旅行グッズでよくある貴重品用のウエストポーチを服の中、腹の辺りに付けていて、当たり前ですがその中からお金を出さなければならなくなりました。
それが怖かった。それを見られてごっそり持って行かれたらどうしよう、という不安な想像が働いたからです。
何とかこっそり?とウエストから50ユーロ札を取り出し、ぼくは真っ先に50ユーロ(=約5000円)差し出しました。
もう一人も僕につられて渋々差し出しましたが、最後のひとりが頼もしいともめんどくさいとも取れる、抵抗をし始めたのです。
今思えばもっと抵抗してもよかったかもしれないですが、ぼくはこんな場からとにかく早く立ち去りたい、50ユーロなら安いもんだ、というマインドになっていました。
ぼくは
「はよ出せやい!」
と思っていたので
「貸そうか?」
と抵抗中の彼に耳打ちしたくらい。笑
結局全員が50ユーロずつ払わされる羽目になりました。
カメラが取られるということはなかったですが、旅2日目にして全員が財布にも心にも大打撃を受けることとなりました。
ミサンガ売りもしつこいよ
写真を撮られてテンションガタ落ちの3人。
コロッセオに着いてすぐだったはずですが、その後一応一周だけして、次に向かいます。
その際にも「大阪に友達がいる」とか「ナカムラ!」とか色々声をかけてくる輩がいましたが、痛い経験をしたばかりだったので無視!無視!
そいつらが、ミサンガ売りだったのですね。
ぼったくりの人たち。
15〜25ユーロも取られるみたいですね!!
ぼーっとして歩いていたら指や腕に勝手に巻かれそうでした。
やれやれ。
コロッセオの隣も名所だが…
コロッセオの隣には「フォロ・ロマーノ」という名所があります。
こちらは遺跡群というだけありとても迫力があるのですが、その時はまじでテンション下がっていたので、振り返ってみるとなんと1枚しか写真を取っていませんでした。笑
https://nitari-movies.com/foro-romano-fast
その他のローマは無事に楽しむ
世界的に有名な場所がローマにはたくさんあります。
事前学習していた名所を目の前に、次第にテンションも戻ってきました。
(3人の中でぼくが一番メンタルやられたと思います。笑)
不朽の名作「ローマの休日」を事前に観たおかげで、スペイン広場ではたくさんの写真を撮りました。
でもどこか周りに警戒しながら。
トレヴィの泉も名所のひとつ。
あえてこの写真にした理由は、日本人に話しかけられたから!
言葉が通じなくてかなり不便な思いをしていたのですが、たしか向こうから「日本人の方ですか?写真撮ってもらえませんか?」と話しかけてくれました。
未知の地で聞く日本語は、こんなにホッとさせるなんて。
そんな気持ちになったので、何となくこの場も忘れられません。
まだ何かが起こる…
ここまでで、7日間のうちの3日間くらい。
これからは平和にいってくれればいいけど、もうひと山ありました。
なのでそれは次回に回します。笑
よろしくお願いします。