カンボジアへ旅行に行った際に、胡椒をたくさん購入してきました。
ぼくの身近な人に使ってほしいと考えて持ち帰ったのですが、単にカンボジアのものだからというだけでなく、大前提として「美味しい」から使ってほしいと考えています。
カンボジアを代表する産業
カンボジアは、フランス植民地下で19世紀後半から胡椒の栽培が盛んで、特に南部・カンポット州は胡椒産地を代表する地域として有名でした。
20世紀初頭には、年間8000トンも生産されていたそうです。
そしてそれらは主にフランスに運ばれ、欧米の一流レストランで使われていました。
引用先:https://3fresh.co.jp/kampot-pepper/#detail
ところが、1970年代からの内戦の影響で、胡椒栽培が激減。
少しずつ再開されたのが1990年代後半からだったのですが、その間に「カンボジア胡椒」というブランドはなくなってしまい、栽培技術にしても販売市場にしても、ゼロからやり直さなければならない状況になってしまいました。
カンボジア胡椒を復活させるために尽力された方が経営されているのが「Kurata pepper」さんという日本人経営の会社です。
ちょうどぼくたちがプノンペンに到着した19年2月19日、TBS系列の全国番組「マツコの知らない世界」という番組で取り上げられていたこともあり、徐々に一般の方にも広まってきていると言えると思います。
クラタペッパーの奥様がブログにて番組の宣伝をされていました。
ぼくたちは3月末に行ったイベントでカンボジア胡椒を使ったペッパービールを出したりBASEで販売したりするなど、ぼくたち周りでも徐々に認知され始めていると思っています!笑
ちなみにぼくは、テレビでも紹介があったようなのですが、納豆に胡椒をかけて食べるのにはまっています。
スパイス兼フルーティー感が絶妙にマッチしています!
「上下関係」を作ってしまっていた
ぼくが初めてカンボジアに行こうと思ったのは、学生時代の卒業旅行でイタリアに行き、海外に行くことの楽しさを知ったこと、そして次にもし海外に行くなら発展途上国に行ってみたいな、と考えたからです。
貧しいと伝えられている国にはどんな人がいてどんな暮らしがあるのだろうか、とても気になりました。
そしてその想いを心のどこかに持ったまま、イタリアに行った3年後にカンボジアに行きました。
行った先の日本語学校の子たちは、日本からはるばる来たということで、とても歓迎してくれました。
発展途上国の人たちはどんな暮らしをしてるんだろう?と考えていましたが、スマートフォン持ってるし、女の子はおしゃれをするのが好きだったり、男の子は女の子の話や漫画の話をするなど、日本人と変わらんじゃん、と感じました。
そんな彼らと一緒にカフェに行った際、ここは日本人のぼくがおごってあげるべきかな?とうっすら考えたのですが、みんなで出し合って気づいたら当たり前のようにおごってもらっていました。
何か気使わせたかな、とか、悪いことしちゃったかな、など考えたのですが、そこで当たり前のことに気づきました。
彼らは、日本から来たぼくをただただもてなしてくれているんだ、ということです。
ぼくだったら、海外から日本に来てくれる友達がいたら、楽しんでほしいという想いでもてなしをすると思うのです。
それと同じことをしてくれている、ぼくが来る前から変に「発展途上国」という意識を持っていただけで、目の前にいる子たちは対等な人間だったのです。
これがもし、日々のご飯を食べるのに精いっぱいのお金しか持っていない人なら話は別ですが、そうでないのなら素直に相手のもてなしを喜ぼう、と考えたのです。
上下関係とか発展途上国・先進国などと妙に意識していたのはぼくだけでした。
対等な関係を築くこと
カンボジアの子たちにカフェをごちそうになったりもてなしてもらったりする中で、勝手に上下関係を感じたり貧しい国の人と決めつけるなんて本当に無駄な考えだったし、相手もそれは望んでいないと強く感じました。
国単位で考えると、支援が現実的に必要な場所や人がたくさんいることもまた事実なので一概には言えないですが、ぼくはできるだけ対等の立場で接したいと考えるようになりました。
今はまだ現地に行った際に市場で胡椒を買ってそれを日本の友人に試してもらったりBASEで細々と販売しているだけですが、実現させたいのは、こだわりや誇りを持って胡椒の生産を行っている現地の農園とつながって、それを日本に定期的に仕入れてぼくたちが持つ場やイベントなどに並べて、周りの家庭で日常使いしてもらうことです。
支援が第一の目的ではなくて、本当にいいものだから使う、そしてそれが結果的にカンボジアの発展にもつながると考えています。
新婚旅行に行ったときには胡椒をコンセプトにした日本人経営のカフェに行ったりするなど人のつながりを感じられたので、次回は農園を見学したり生産者さんと話ができるような、そんな旅にしたいと考えています。
いつになるか分かりませんが笑、実現させます!